45点
大好きなドラマシリーズ!
Netflixに加入してるなら絶対見るべきドラマのうちのひとつ。
私も、Netflixに加入した理由はこれが決め手だったかもしれない。
各所で話題になっていて、見たい!Netflixでしか見れないの?と思っていた。
ほんとにおもしろいし、大好きなドラマなんだけど…過去最低におもしろくないシーズン6(笑)
これでもう完結なのかなーって思ったらシーズン7まで決まっているらしくて、まだあと1シーズンは見れる模様。
いやぁ…しかい…ここで終わってもいいんじゃない?
アレックスとパイパーはついに結婚したし、パイパーは出所したし…おもしろくなくなっちゃったし…。
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック シーズン6』(2018)
出演:テイラー・シリング、ケイト・マルグルー、ローラ・プリポン
原作・制作:ジェンジ・コーハン
あらすじ
暴動が終わり、リッチフィールドの重警備施設へと送られた女囚たち。だがそこは、何十年にもわたるブロック間の抗争が渦巻く恐ろしい場所だった。Netflix
オレンジイズニューブラックの面白いとこ
おもしろい!と思っていた部分は、
- キャラクターの豊富さと魅力的なとこ
- 人種間問題の描き方
まず、キャラクターの豊富さとその魅力。
たくさんの人物、そしてそれぞれとっても個性的な女の子たちがいっぱい出てくるこの作品。
見ているうちに”推し”が絶対にできるドラマだ。
わたしはニッキーが好き。シーズン2だか、3で出てきたルビーローズも好き。
いろんな性格、背景を持ったキャラクターが出てくるので、どんな人でも1人は絶対ハマるキャラクターがいるはず!
そして各話(または数話に跨がり)、ひとりのキャラクターにスポットを当てて、現在の刑務所内での出来事と、その人の過去の出来事を描く形式がいい。
一本の大きな流れ、(各シーズンごとの大きなストーリー)の中に、個人のエピソードが詰まっていて、オムニバス形式のような、群像劇とでもいうのかな、そういう構成は見ていて飽きないし、私好み。
しかし、これまで5シーズン、たくさんの人物のそういうエピソード(どうやって育ったか、どうして刑務所に入ることになったか)を描いてきたので、さすがにネタ切れ感が否めない。
そこに目新しさがなくなっちゃって、人が変わっただけで内容はとくに代わり映えしない感じだなぁ…と思ってしまう。
人種間問題の描き方。
この作品の魅力のひとつは人種間問題でもあったと思う。特に最初は。
白人、黒人、ヒスパニック系で房が分かれていたり、それぞれ人種で固まり、いがみ合い、嫌い合い…
それぞれの環境と主張が描かれて、各人種が抱える問題を見るのも面白かった。
シーズンを追うごとに、人種の壁を越えて仲良くなる個人が出てきたり、看守という敵ができることによって人種を超えて一丸となる受刑者が見れたり…などの変化もよかった。
シーズン5で看守との対決も終わり、その闘争対象もネタ切れなのか、刑務所内のブロックごとに対立構造を取る今回。
前回の暴動騒動の余波で、リッチフィールド刑務所の面々は、散り散りに別の刑務所に移送になり。パイパーたちが移送された刑務所はいくつかのブロックに分かれ、そのブロック同士がいがみ合っている状態だった…、というのが今回のメインストーリー。
これもなんだか、人種間抗争ももうやったし、VS看守もやったし…という次はどういう対立構造を作ろうか?という作為が透けて見えちゃったんだよなぁ。
全員が不幸な今回。
今シーズンが響かなかったのは、全員が不幸に帰結した気がするとこも大きいと思う。
ハッピーなエンドを迎えたのは最初から最後まで脳内お花畑な主人公、パイパーチャップマンだけだ。
アレックスと獄中結婚し、出所が決まったパイパーはハッピーだろう。
その獄中結婚も暴動からの移送で、少人数で行われたせいで感動も薄かった。せめてあそこにレッドが出席してほしかったなぁ…。
ブロック間抗争のトップは文字通り、刺し違える形で終わり、レッドも恨みの感情に飲まれて面会の機会を自ら失い、テイスティの無実の罪もおそらく確定してしまった。
その読後感…ならず、鑑賞後感、後味のなんとも言えない悪さも今シーズンが過去最高に面白くない…と感じた理由かもしれない。