
70点
タイムループもの、しかもオレンジ・イズ・ニュー・ブラックのニッキー主演!!
最高じゃねえか!と思って見た。
タイムループものとしてはちょっぴり微妙だけど、ニッキー(ナターシャ・リオン)がさいっこうなのでオレンジ・イズ・ニュー・ブラック好きは見て。
ちなみにダヤナラも出てくる。
『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』(2019)
出演: ナターシャ・リオン、 チャーリー・バーネット、 ユル・ヴァスケス
原作・制作:レスリー・ヘッドランド、 ナターシャ・リオン、 エイミー・ポーラー
Netflix作品ページ
あらすじ
超現実的なタイムループに入り込んだナディア。36歳の誕生会の夜を繰り返し体験する彼女は、何度も訪れる自らの死から逃れられなくなる。Netflix
ナターシャ・リオンがさいこう
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オレンジ・イズ・ニュー・ブラックのニッキーの役そのまま!のナターシャ・リオンが主人公ナディアを演じる。
スピンオフじゃないの?ってくらいあのままのニッキーが塀の外で生活している。
ナディア(ナターシャ・リオン)とニッキーが愛おしくて仕方ない…。クスリが好きで煙草をふかして、クズなんだけど憎めなくて過去を抱えたニッキーとナディア。
ナディアはニッキーよりも強くてちょっとかっこいい。
かっこいい女と言って想像するのは、もっとスタイリッシュで男性的な、オーシャンズ8のルー姐さんみたいな女かもしれないけど、ナディアもかっこいい女である。
人情的で周りの人間を放っておけない。間違っていることに黙っていられない。そんな古臭いけど魅力的なキャラクターだ。クズなんだけどかっこいい、そんなとこが好き~~~。
ループものとして
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ループものとしてはちょっぴり微妙。ナディアと、彼女が途中で出会った同じ境遇の(自分の死によって誕生日の日を何度もループしている)男性・アランが死のループから抜け出すために奔走するストーリー。
ループもののおもしろさは、強固なループのルール(基準や仕組み、制約)と、それを主人公がどう抜け出すかというところだと思っているので、そのへんはちょっと甘い。
誕生日の日に、主人公ナディアと青年アランが同時に死ぬこと、でループする。というルールはあるものの、そのループの原因は神の采配的な、自身の問題と向き合うべき2人が出会うためのものだった的な感じだし。
更にループを脱して辿り着いたゴールを考えると、この映画はループものというより、平行世界ものとして見る方が正しい。
オリジナルのナディア(ループを何度も繰り返した、映画の主観)は、”ループしていない”アランの居る世界へと辿りつく。そしてオリジナルのアランもまた、”ループしていない”ナディアの世界へと辿りつく。
2人はそれぞれ、初対面で何も知らないと相手を救い合うというわけだ。全く別の平行世界で。
ループごとにナディアの誕生日パーティーのゲストが減っていたり、様々な差があったことも平行世界だとすれば納得がいく。
平行世界は最初の世界と離れれば離れるほど差異が大きくなる、というのが創作平行世界では定番なので、人がどんどん減っていったのは、元の世界から離れた平行世界へ移動していったともとれる。
しかし、幼い頃の自分の幻覚が見えるとか…あの辺がループや平行世界の考え方からかなりズレてきてしまって…なんだか、時間SFの設定をよく考えずにごちゃ混ぜしました感が否めない。
しかしナターシャ・リオンが最高だからいい映画だ…。女優良ければ多少のストーリーの荒は気にならないもんだな。