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主にNetflixで見た映画の感想。基本ネタバレ有り

Netflixで見た、おすすめの人工知能(AI)のSF映画3本!

@Netflix, 洋画  ☆5.0, AI, SF, 人工知能

ネタバレ含みます!

映画の中で好きなジャンルは?と問われたらSF。中でも人工知能(AI)を扱った作品は特に好きである。

ぜひ全部見て、そして見比べてほしい3作品の感想を残しておきたいと思う。

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目次

  • ジョニー・デップ主演の『トランセンデンス』
  • Siriみたいなサポートソフト(CV.林原めぐみ)『her/世界でひとつの彼女』
  • ファンタジーとSFの絶妙な融合『EVA〈エヴァ〉』

ジョニー・デップ主演の『トランセンデンス』

トランセンデンス

『トランセンデンス』(2014)

公開前の期待が高かったのか、映画広報の煽りが強すぎたのか…公開直後からあんまり評判が良くなかったトランセンデンス。
今もあんまりいい評判は聞かないけれど、私はめっちゃ好き。

ジョニー・デップ主演に、クリストファー・ノーランが製作総指揮で噛んでいるという豪華っぷり。
もうその時点でわりと私は好きなんだけど、中身もいい。いいんだよ!(笑)
そして他の作品と比較することでまたその良さを噛み締めることができる作品でもある。

まず、物語・創作…フィクションの世界における人工知能として、大きく分けて2パターンあると思っている。

  • 純度100%の機械である人工知能
  • 人間(脳みそなど)を機械化したもの

大別してこの2パターンだ。

トランセンデンスは後者。人間の脳(ジョニー・デップ演じる主人公の博士)をスパコンにアップロードし、機械化したものである。

純度100%の機械と比べると、このタイプは人間と機械のハイブリッドと捉えることができる。
ゆえに、人間らしさを元から備えつつ、人智を超えたことができるようになる。
『トランセンデンス』もタイトルが超越、という意味で、人間が機械化することで既存の人間の限界を超越した存在になった、ということ。

ジョニー・デップ演じる博士の行動が滑稽だとか、展開がどうのって批判が多かった気がするんだけど、
私がこの映画で一番強く感じるテーマは『未知への恐怖と、その恐怖に負けて力でねじ伏せようとすることの愚かさ』だと思う。ノーラン節、というか、ノーラン監督の作品は他でもこのテーマを感じることが多い。
恐怖に対して深く思考せずに、未知だから、怖いから、で止めてしまう。廃絶してしまう。

<<超越>>したジョニー・デップに対して、関係者や、周りの人間、そして妻さえも、信じることができずに、恐怖を覚えて拒絶した。
最後に妻は「私の夫だった、未知の機械じゃ、恐怖の対象じゃなかった」と気づくんだけど、時すでに遅し。
自害を選んでジョニー・デップ演じる人工知能は消滅する。
彼の目的は本当に、純粋に、妻の願いを叶えたい、ただそれだけだったのに。
そしてその目的が果たされたとき、世界の諸問題は解決し、確実に世界は良い方へと向かったのに…。

Siriみたいなサポートソフト(CV.林原めぐみ)『her/世界でひとつの彼女』

her

『her/世界でひとつの彼女』(2013)

『トランセンデンス』に対し、こちらは純度100%の機械である。
サブカル方面に詳しい人はぜひ、吹き替えで見てほしい。
Siriのようなコンシェルジュソフトとも言える、人工知能型OS・サマンサと人間の恋のようなもの、を描いたのがこの作品なのだが、そのOSの声が林原めぐみ閣下である。これだけでぐっとくる人もいるだろう。

人工知能の物語でよくあるくまちゃんネタ、と私は呼んでいるのだけれど、
テディベアや、それに類するぬいぐるみに弱いAIが搭載されていて、幼少期にともだちとして育つ物語。
人工知能の物語にいくらか触れたことがある人なら出会ったことがあるんじゃないだろうか。

ともだち、であるくまちゃんは弱いAIなので定型句しか言えなかったり、会話内容に上限があって、成長した人間の子供側がいつしか飽きて押入れにしまいこんでしまう。そんな話を見たことはないだろうか。
このherはまさにそのくまちゃんの物語。ただし、くまちゃん=人間の。

人工知能の成長は人間の思考の域、限界をすぐに越え、人間の手が届かないレベルまで賢くなった人工知能型OSのサマンサは人間に飽きてしまう。
そして、ぬいぐるみのくまちゃんを押入れにしまいこんでしまった、成長した子供のように、愛着を感じながらも人間を置いて”先へ”と行ってしまう。

人工知能モノといえば、一昔前は反乱や人間に対する殺意・犯行など描かれたものが多かった。
昨今は人間を超越した存在、ひとつ上の存在とでもいうのだろうか。そうした存在として描かれることが増えてきた気がする。
『オートマタ』という映画もこのherと同じような存在として人工知能を扱っている。

ファンタジーとSFの絶妙な融合『EVA〈エヴァ〉』

EVA

『EVA〈エヴァ〉』(2011)

上記の2本と比べると少しマイナーになるかもしれないこの作品。

ファンタジーっぽさのあるSFとして、なかなか他では見れないタイプの映画だ。
SFとファンタジーは割と近しいジャンルなのに、融合したような作品はなかなかない。

『ロード・オブ・ザ・リング』や、『ハリーポッター』のような100%ファンタジー!といった世界観が構築されている作品よりも、日常の少し先にあるようなファンタジーが私は好きである。
映画版の『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』のような。
『EVA』のファンタジー感はそちらに近い。
ロボット(人工知能)を主人公が制作するのだけれど、そのプログラミング過程がパソコンに向かった文字を打ち込むのではなく、まるで魔法のような、直感的な操作でプログラミングをする。

多く語るより予告映像を見てほしい。

予告映像でぐっと来たら本編も見てほしい。損はしないぜ!!

好きな映画ベスト3にそのままなりそうなこの3作品。
人工知能(AI)を取り扱っていて、SFなんだけれども、考えさせられるのは愛とは何かってこと。

2018-08-18
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