『名探偵ピカチュウ』初代ポケットモンスター世代が見た名探偵ピカチュウ!

!ネタバレを含む感想です!

最高だぜ!!さいっこうだぜ!

私は「おっはー!」「レイモンドだよぉ~」を聞いてから学校に行っていた、初代ポケットモンスター世代である。
そしてポケモンが大好きで初代の赤緑~サン・ムーンまでリアルタイムでプレイし続けたポケモントレーナーだ。

“推しポケ”はたくさんいるけれど、中でもピカチュウが好きだ。
アニメ版ポケモンのサトシのピカチュウ。ケチャップが好きで、最初サトシを認めずツンツンしてた、あの子が大好きだ。

そんな私に響かないわけがないだろう!

ポケモントレーナーを目指した少年少女だったことがある人は、今すぐネタバレなんか見ずに映画館へ行け。絶対だ。

名探偵ピカチュウ

『名探偵ピカチュウ』(2019)

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あらすじ

21歳のティムは、長い間会っていなかった父ハリーが事故で亡くなったという連絡を受け、人間とポケモンが共存する街・ライムシティを訪れた。探偵業を営んでいたハリーの部屋で、ティムは1匹のピカチュウと出会う。なぜかティムにはそのピカチュウの声が成人男性のものに聞こえ、話す内容も理解することができた。ピカチュウは自らが記憶喪失であることを明かし、自分はハリーのパートナーだったはずであること、自分が生きているのだからハリーも生きているに違いないことをティムに訴える。ティムとピカチュウは、新米記者ルーシーの協力のもと、ハリーが事故の前に追っていた謎の薬品を巡る事件について調べ始める。
Wikipediaより

ポケモン愛とポケモンスピリット。

 

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映画の作り手がポケモンを敬愛して作ってくれたことがひしひしと伝わって来る映画だった。
まさかのエンディングムービーで泣くとは。
本編も良かったからこそ、あの余韻の中で流れたエンディングムービーに感極まったんだろうとは思うが、まさかあんなタイミングで泣くとは。
エンディングムービーだけでも映画館に行く価値があるぞ!

ぼくらが楽しんできた、ゲームやアニメのポケモンの絵と音。その延長線上にこの映画あるということ。
長生きも悪くないぜ…。

人気シリーズでたくさんの人がプレイし続け、20年も続く作品であるものの、やっぱり”ゲームやアニメ”でしかなく、「まだポケモンやってるの?」と幾度となく言われ続けてきた。
そんな愛した作品が、世界で愛される巨大コンテツになっている。そしてそれがちゃんと”あの頃”のポケモンと繋がっている。そんな感動だ。

“悪”の描き方は少しだけ残念だった。
ポケモンのゲームに登場する●●団という悪役たち。ロケット団は私利私欲にまみれたただの悪だったけれど、それ以降の●●団には“思想”があるのをご存知だろうか。
「ポケモンの解放を」や、「世界をよりよく」などの思想を持って活動しているのが、ロケット団以降の●●団なのだ。

時代の変遷と共に、勧善懲悪モノは流行らなくなり、「正義の反対もまた別の正義」が主流になり、ポケモンの悪役もその流れに乗っていったのだろうが、これはポケモンスピリットでもあると思う。
ぼくたちは、敵である●●団から、思想やこうあるべきという主張が正しくとも、手段を間違えば悪になってしまうことを学んだ。

今回の悪役、ハワードは自身の病気から逃れるために、街を支配するために、という私利私欲の元ミュウツーを利用した。
自分自身さえ良ければいいという、自分勝手な悪党は少し時代が戻った感じがする。

ピカチュウがかわいいだけじゃない!物語としても○

 

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もっふもふ、ふっさふさの可愛いピカチュウが動く!ポケモンと人間が共生する世界にダイブさせてくれる!それだけで良いと思って見に行った。
つまり、ストーリーには期待していなかった。

が、上手くできている映画だろう。1つ1つとって見れば目新しいことはないストーリーで、既視感のある展開も多い。
しかし、様々な要素で複雑性を持たせることによって、飽きることなく楽しんで見れる。

物語の面白さのひとつとして、サプライズ性(驚き)は重要な要素だ。
エウレカ!(わかったぞ!)とも似た、そういうことか!という感動だ。
ミステリーでいうのなら、犯人がわかったときの驚きと感動がソレにあたる。

物語を大量に消費しすぎた私達は、今やこの驚きが1つだけだったり、ありきたりじゃ満足できなくなっている。
最近の映画、おもしろいと思うものはこの驚きが何重にも組み込まれていたり、意外性を突こうと必死だ。

『名探偵ピカチュウ』もこの驚きを複数用意することで、複雑性を増し、悪くないストーリーに仕上がっている。

例えば、ライムシティ創始者の、ハワードの息子が悪いやつなのでは?というミスリードをさせておき、協力者と思われたハワード自身が悪だったという構成もそうだし、
人間に反旗を翻したのか、と思っていたミュウツーも、主人公とその父に協力的な味方であった。

パレードのシーンでハワードがミュウツーの体を乗っ取り、人々をポケモンと融合させていくシーンでそういうことか…と気付いてしまったものの、ピカチュウがおっさんくさい理由も、ライアン・レイノルズが中の人である理由も、ティムの父親だったという驚きに繋がり、物語を面白くさせるしっかりとした“味付け”だ。