30点
わ〜〜〜〜！！！ぜんっぜんわかんなかった！！！
そもそもホラージャンルは映画の中でも苦手な部類でありまして…それにしても楽しみどころがわっかんない映画だった。。。
心霊ホラーなのか…人が犯人のサイコスリラーなのか…、ラスト間近になるまでわからないまま静かにビビらされる。そう、静かに、なんだよ。物音がしたり、眼鏡やスマホがなくなったり、しつこく湯沸かし器が止められてシャワーが冷水になったり…。ホラー特有のくるぞ…くるぞ…の状態で待機のまま映画の半分以上をもっていかれた気がする。心霊なのか…人なのか…どっちなんだ…を楽しむタイプのホラーなのかな…。私には楽しめないやつだ…。
『オープンハウスへようこそ』(2018)
(原題：The Open House)
制作国：アメリカ
監督: マット・エンジェル、 スザンヌ・クゥート
キャスト：ディラン・ミネット、 ピアシー・ダルトン、 パトリシア・ベスユーン
あらすじ
この上ない悲劇を体験した後、母と10代の息子が親戚の所有する別荘に移り住む。そこには親子の静かな生活を脅かす、不気味で説明不可能な力がうごめいていた。Netflix
オープンハウス
主人公は13の理由でも主人公だったディラン・ミネットくん。不慮の交通事故で父親が目の前で死に、母とふたり、貧困問題に直面する。そこへ親戚のおばさんが売りに出している別荘に暫く住んでもいいよ！と助け舟を出してくれる。
そうして主人公ローガン（ディラン・ミネット）と母ナオミの二人で移り住むのだけど…。この別荘、売りに出している最中ということで週に1回”オープンハウス”の日がある。
オープンハウスとは、日本でいうモデルルームのようなもので、購入を検討している人が自由に家の中を見ていく、というものなんだけど。これが外国的というか、アメリカ的というか…（笑）不動産屋の担当者が朝家を空けにきてチェックし、あとは文字通り”オープン”ハウスみたい。担当者ひとりが家の中にいるものの、『質問があれば名前を記入してね』とのことで出入りした人間が誰かを明確に記録もしてなさそうだし、訪問者について回ることもなさそうなのでどこかの部屋で何かをされても把握しきれなさそうなシステム…。
主人公とお母さんは本来住むべきでない住人なので、購入検討者が躊躇する理由ならないようにオープンハウスの時間は家にいちゃいけない、という。。オープンハウスのシステムが1番こわい。
現象の正体は？
心霊現象か、はたまたサイコキラーなのかわからないまま、ミスリードの伏線がいっぱい散りばめられる。隣に住んでるというおばさんは痴呆気味らしく、旦那は死んでるって言ったのに次あった時は生きてる、なんて言うし、主人公のローガンくんも父が目の前で死んだショックから悪夢を見たり、過眠気味だったり、とこの子の精神状態がおかしくて幻覚を見ているとか、夢遊病とかいう流れか？とミスリードさせたい雰囲気もある。
心霊ホラーっぽい伏線もばりばりに引かれている。アメリカの心霊ホラーものってものすごく地縛霊タイプが多いと思っているんだけど、これも家に憑いてる、とかこの土地がおかしい場所、みたいなミスリードさせたい描写がいっぱいあるんだよね。痴呆おばさんがこの土地の家は売れにくいから簡単には出ていけないわよ。って言い方をしたり、仲良くなる黒人青年もちょっと変わった土地でさ。なんて言ってみたり。主人公のローガンくんは陸上選手を目指してるんだけど、地図で測った走り慣れた距離のタイムがいつもより長い…ってのも心霊ホラー系でよくある土地の空間が歪んでる…？と思わせるし。
結局、人間が犯人で、オープンハウスを狙っている、おそらく連続殺人犯ってオチなんだけど…。足元のアップと、殴ったり掴みかかるときの手元、ラストで次のオープンハウスに向かう車、くらいしか姿が出てこない。犯人について、明確にこの人！とか動機とか全く描かれず…。
人間が犯人ならその辺の謎解きも欲しかったな…。シリアルキラーものに見られるような殺し方、いたぶり方の拘りは、この犯人にはないようで…というか制作側があんまり拘りないのかな。途中で仲良くなった黒人の青年は首を切ってあっさり殺しているのに、母親の指は順番に追って痛めつけたり、息子が母を刺すよう仕組んだり（その仕組みもちょっと適当感が出てる）、ローガンくんだけはなかなか殺さず狩りを楽しむみたいに一度逃して追って殺したり…。一貫性がないなぁ。。。
母親が犯人に拘束されて殴られるシーンで一瞬犯人の顔が映るんだけど、登場人物の中に犯人がいるなら、配管工のおっちゃんっぽい。コマ送りでようやくわかるレベルなのでとっても不親切。名探偵コナンばりに黒塗りの犯人にして、誰かも予想つかないくらいでよかったんじゃないのかね…。と、どうにも楽しみ方のわからないホラーだ。
